京都の出版社コトコト(京都市下京区)は8月下旬より、書籍「漫画 異文化手習い帳」(840円)を発売開始した。
同書では、「異文化」への理解を深めてもらうことを目的に、日本と諸外国の文化や習慣の違いによるコミュニケーション・ギャップを、多くの事例でマンガ仕立てに分かりやすく解説した。文化庁文化部国語課(東京都千代田区)が編集、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)が発行する。同書の事例は文化庁が2006年に、中国語母語話者、韓国語母語話者、英語母語話者などにインタビューを行ったり、アンケートで収集した情報をもとに作成された。
当初は販売をする予定はなかったという同書。出来栄えがよく、同書のような本を求めている人が多いのではないかということから市販化に至ったという。
日本の日常生活において、ある程度の会話・文字を習得している日本語学習者が主なターゲット層だが、「外国人と接する機会の多い日本人も大きなターゲット」(同社)という。大々的な広告をしていないが、口コミで広がりを見せ、ウェブ上での注文が多いという。書店やウェブ販売のほか、京都国際マンガミュージアムでも販売する。