京都水族館の雄のペンギン「からす」と「てら」の間に誕生したひなが3月18日、生後17日目を迎えた。
同館のケープペンギンは京都の通りの名前から名付けられ、からすは烏丸通に由来する。からすは、お兄ちゃんの「さん」(三条通に由来)が大好きで、側で眠ったり後を追ったりするが、雌には興味を示さなかった。しかし、兄に彼女ができたことをきっかけに、昨年12月ごろ、同館生まれの雌の「てら」(寺町通に由来)とつがいになり巣箱で一緒に過ごすようになった。
「からす」のひなは3月2日、体重は66.4グラムでふ化。18日の体重測定では756.5グラムまで成長。巣箱から出て周囲が明るくなったことに驚いたのか時折羽をばたつかせながら、測定用の洗面器の中に収まっていた。
ひなの母親「てら」の飼育も担当していたスタッフの明石富美子さんは、「てら」の体重が増えずに苦労したことを振り返りながら、「この子は今のところ順調だが、この後もまだまだ気が抜けない『山』がある。無事に育ってほしい」と気を引き締める。
開館時間は10時~20時。入館料は、一般=2,050円、大学・高校生=1,550円、小・中学生=1,000円ほか。