京都駅西側の「キャンパスプラザ京都」(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町)で3月18日、NHK連続ドラマ小説、ドラマ「あさが来た」の時代考証を担当している鹿児島大学名誉教授の原口泉さんの講演が行われる。
講演は、原口さんの弟子でリサーチなどを担当した原田良子さんが原口さんに依頼して実現。一般の人が参加できる講演は、関西でも初めてだという。
同ドラマは、古川智映子さんの「小説 土佐堀川」が原案。日本初の女子大学の設立や生命保険会社の参画など広岡浅子をモデルとしたヒロイン、白岡あさの師を、史実では接点の無い五代友厚にするなど大胆に再構成を行った。脚本は大森美香さんが担当する。
鹿児島県出身の原口さんは、専門は薩摩藩の歴史を専門とする歴史学者。これまでも大河ドラマ「翔ぶが如く」「篤姫」の時代考証を担当している。講演では「再生~五代友厚と広岡浅子が築き上げたもの~」と題し、同じ時代に生きた2人を取り上げる。
「高校の教科書では五代友厚についてほんの2行の記述しかなく、しかも、政商(政府・官僚との癒着により事業を有利に進めた事業家)として紹介されている。ドラマを通じて五代友厚の生き方に光が当たり、大阪市立大学に銅像ができるなど大きな影響をもたらした。講演では、撮影の舞台裏などもライブで聞ける貴重な機会なので多くの方に参加していただけたら」と原田さんは呼び掛ける。
開催時間は19時~21時(開場18時30分)。参加費は2,000円。申し込みはメール(oitati318@gmail.com)またはファクス(075-320-2271)で受け付ける。要予約。