ロームが「ときめきセンサ」 女性社員考案のエープリルフール記事を具現化

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 京都の半導体メーカー「ローム」(下京区)が10月29日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)で開催中の「ロームフェア」に「ときめきセンサ」を出展している。

美女の告白にドキドキ

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 「ときめきセンサ」は、ラブレターを模した手紙を持ち、2次元の異性と3次元の異性からの告白を受け、どちらによりときめいたのか結果を表示する体験型デバイス。手紙に取り付けられたセンサーから指先の血流などの変化を測定し、変化の差を7段階で判定し結果を表示する。

 同フェアでは、2次元と3次元どちらの異性にときめくのかを判定して結果を表示するコーナーを展開している。

 開発のきっかけは、2年目の若手社員、高島里沙さんが思いついた、持ち主に恋の訪れを知らせるセンサーを開発したという「架空の」新製品情報から。今年のエープリルフールにフェイスブックで配信したところ反響があり、京都に本社を置くベンチャー「TECHMAC(テクマク・上京区)」が、「ときめき」を検出するというアイデアを、ロームの光センサー検出技術をベースに実現させた。7月幕張メッセで行われた「CEATEC JAPAN」で、ロームのコラボ企画「チャレンジブース」で発表された。

 ローム広報部の後藤辰英さんは「『ときめきセンサ』は、CEATEC用に開発された「遊び」だが、加速度センサーや温度センサーなどと組み合わせることで、睡眠の質や、居眠り運転の防止を測定するヘルスケア分野のウエラブル端末などで応用できる。ベンチャーとのコラボで新たなセンサーの可能性を感じてもらえたら」と話す。

 ロームフェアで、「ちょっぴり3次元派」と判定された立命館大学大学院の1年で、生態工学を研究する三上博史さんは、2次元と3次元の女性2人から愛の告白を受け、「あー恥ずかしい」と照れながらも、「あまり漫画やアニメは見ないのに、2次元が好きと判定されたらどうしようとドキドキしていたので結果は妥当(笑)。研究でセンサーを使うこともあるが、指先で計測して、短時間で結果が出るのがすごい」と目をみはる。

 会場では、「3次元好きそうに見えないのに」「やっぱり2次元だった」などと言い合いながらキャラクターと記念撮影をする人たちでにぎわい、結果が出る度に盛り上がっていた。

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