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上賀茂神社式年遷宮奉納劇出演の京都造形芸術大生、宮本亜門さんが指導

稽古の様子。写真は殿舎の完成を喜ぶシーン

稽古の様子。写真は殿舎の完成を喜ぶシーン

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 上賀茂神社(北区)の式年遷宮行事として10月23日~25日に上演される奉納劇「降臨」に出演する京都造形芸術大学(左京区)の学生が今月14日、演出家宮本亜門さんの指導を受けた。

宮本さんと打合せをするプロジェクトチーム

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 同大学舞台芸術学科の学生11人が出演する同舞台は、上賀茂神社42回目の式年遷宮を記念したもので、神社境内に特設舞台と観客席を設けて上演する初の試み。同神社に伝わる「山城国風土記」の一章「加茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)の誕生秘話」を元に、宮本さんが書き下ろした。オリジナルの新解釈を加え、音楽とプロジェクションマッピングなど最新の技術を取り入れた儀式のような舞台を創作する。

 同大生は、物語に登場する大工役や主人公「加茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)」の侍女役などで出演。8月下旬から同大学講師で舞台にも出演する日本舞踊家の藤間信之輔さん、10月から元宝塚歌劇団の麻咲梨乃さんの稽古を受けた。同日の稽古は、男子学生が演じる8人の大工が殿舎を建てるシーン。本番での見どころは、大工がリズムを合わせて丸太を切る音の迫力と動きのダイナミックさだという。

 3回生の中田凌輔さんは「熱気が強く、土臭さを感じるキャラクターを明確につくり、もっと荒々しく、さらにダイナミックに身体を使って印象に残る場をつくりたい」と意気込む。2回生の長峯巧弥(たくや)さんは「自分の思い描いた世界を、体全体を使って伝えるように感じた。演出に興味があるので、宮本さんの演出に触れ、大きな経験値となった」と宮本さんから指導を受けた感想を話した。

 同舞台の広報活動にも同大生15人がプロジェクトチームを結成し、告知用ラジオ番組制作やポスターの配布などに取り組んだ。衣装や小道具の製作補助、本番では運営のサポートなど舞台の裏側を支える。

 開演は17時(24日17時と19時30分の2回公演)。料金は6,800円(式年遷宮ご奉賛金500円含む)。チケットはプレイガイドで販売中。

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