清水寺(東山区)の本堂で12月26日、全国の小学生がそれぞれの「未来の漢字」を選び、クレヨンや絵の具、墨を使って色紙に書き上げた。「未来の漢字」は、「未来ときいて思い浮かべる漢字一字」を指し、漢字能力検定が、「今年の漢字」が20周年を迎えたことを記念して、11月11日から今月12日まで小学生対象に募集した。
「未来の漢字」に選ばれたのは674票(10.55%)を集めた「楽」の字。次いで「明」、「夢」となった。未来の漢字上位10位の中に、これまで選ばれた「今年の漢字」と同じ文字は無かった。清水寺の森清範貫主は「どの字も明るい、希望のある言葉が並んだ。次代を担う子どもが、未来を明るく良くしたいという思いを持っていることがうれしい」とコメントする。
広島県から参加したゆなちゃん(2年生・12歳)は「漢字は覚えないといけないから苦手」と話しながらも、「笑顔がたくさんあるといいな」という思いから、「笑」の文字を墨で大きく書き上げた。
20人が書いた字は来年1月中旬まで、清水寺境内に展示する予定。