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京都で「大人の男」の金工作品-きせる、シャンパンクーラーなど30点

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 丸太町寺町にあるホテル「THE SCREEN(ザ・スクリーン)」(京都市中京区)で9月20日、清課堂(京都市中京区)の7代目当主山中源兵衛さんと池田治彦さんの金工作品の展示「STAY GOLD」が行われた。

セクシーなシャンパンクーラー

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 20年来の友人で同い年の2人。関東出身の池田さんは東京の芸大をやめ京都の金工作家の元に飛び込んだ。山中さんは家業を継ごうと決意を固めた、そんな時期に出会った2人は、共に切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲だという。

 展示では、刀の持てない町人が武器の代わりに持った金属製の「喧嘩煙管(けんかきせる)」、印籠、1枚の銀板から起こした灰皿など、「大人の男」をイメージした作品約30点を展示。池田さんの「零(こぼ)れ」と題したシリーズの灰皿には、子孫繁栄などを意味する唐草や魚魚子(ななこ)と呼ばれる魚の卵をかたどった模様を彫金であしらう。いずれも寺社に納める金物によく用いられるものだという。

 展示会では実際に作品を使えるコーナーも。鍛金の技法で形成し漆で仕上げた「ウィール灰皿」や、キューバ産の葉を楽しめるきせるを用意した。女性のボディーラインをイメージして作られたシャンパンクーラーは子牛のレザーを用いたボンテージ風のカバーを付け、セクシーに仕上げている。

 池田さんは「独立したものの、技量を示せる作品がなかったころ、『制作する人が少なく、技巧の高さが必要なきせるを作ったらどうか』と勧めてくれた。今やきせる制作はライフワークのようになっている」と当時を懐かしむ。1メートル近くある管を3本重ねたデザインのきせるなど「格好いい」を追求する池田さんと、代々続いた家を背負い、生活の中にも取り入れられるプロダクトを追求してきた山中さん。池田さんと「方向性が180度違う」としながらも、感性が近く、何か一緒にしたいと話していたという。「20年の歩みを振り返る機会をつくることができて良かった。今後も互いに刺激を受けながら作り続けたい」と意気込む。

 夕方から行われたエキシビションパーティーでは、京都の釜師、16代目大西清右衛門さんも加わったトークイベントが行われ、参加者は「粋な男」を演出する作品の数々に見入っていた。

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