![展示の様子](https://images.keizai.biz/karasuma_keizai/headline/1410192902_photo.jpg)
三条高倉の京都文化博物館(京都市中京区三条通高倉、TEL 075-222-0888)は現在、「宇宙兄弟展」が開催されている。
「宇宙兄弟」は、京都出身の小山宇哉さんの漫画作品。少年時代に誓い合った宇宙飛行士の夢を追い、宇宙を目指す兄弟を描いた。東京に引き続いて行われる展示では、同作品の原画約200点や、アニメ用コンテ、小山さんの制作過程の紹介ビデオなどに加え、JAXAの宇宙服やロケット模型などを展示する。
最初の展示エリアでは、兄弟が宇宙飛行士を目指すようになったきっかけ、UFOを目撃する場面のパネルを設置。その側には、1866(慶応2)年に曽根村 (現在の京丹波町曽根)に落下した「曽根隕石」を展示。重さが約17キロで、日本では3番目の大きさとして数えられる。平時は国立科学博物館(東京台東区) で展示されているため、「里帰り」展示となった。
落下地点の地図も描かれた当時の古文書の複製も展示する。「丹波國隕石之事」と記された文書には、隕石が飛来したときの音や、落下地点に立ち込めるにおい、すり鉢状になった麦畑の様子が克明に記録されている。
ミュージアムショップでは、クリアフォルダ(270円)などの同展オリジナル商品や、宇宙ステーション長期滞在用に開発されたレトルトカレー(540円)も販売。山崎直子さんが宇宙飛行士の試験で挑戦した「ミルクパズル」(絵の描かれていないパズル)なども取り扱う。
来場者は、原作ファンの20~30代の女性も多いという。「1点1点、時間をかけてじっくりと見て行かれる方が非常に多い。宇宙への思いをはせつつ楽しんでもらえたら」同館広報担当者。
開館時間は10時~18時。入場料は一般=1,000円、高大生=700円、小中生=400円。月曜休館(祝日は開館)。今月23日まで。