京都の新興出版社が坂口安吾の小説を漫画化

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 一友社(中京区菱屋町)は10月5日、同社初の刊行物となる「桜の森の満開の下/夜長姫と耳男 一友社名作劇場1」(漫画=凜野ミキさん、原作=坂口安吾さん)を出版した。

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 同書は、10月20日に生誕100年を迎える坂口安吾の観念小説「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」を漫画化した作品で、漫画は「呪怨」のコミック化もしている凜野ミキさんによるもの。

 同書のデザインは、「読み捨てにされる本ではなく、社名の由来でもある『一番の友だちのように大切な』本を目指して」いることから、カバー用紙は真珠光沢のある上質な紙を使用し、タイトルなどには金箔を使ったという。京都市内では、喜久屋書店、紀伊国屋書店、京大生協、旭屋書店など11店の書店のほか、同社ウェブサイトのオンラインショップでも購入できる。

 同社編集長の半澤さんは、「売れ線は狙わず、忘れられかけている名作を新しく読みやすい形で、長くそばに置いてもらえる本を作っていきたい」と話している。現在刊行が決まっているのは「一友社名作劇場シリーズ」で、中国の怪異小説「聊斎志異」、森鴎外さん「舞姫/うたかたの記/文づかい」などの刊行を順次予定している。

株式会社一友社

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