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京都大丸が四条高倉で100周年-オープン時は音楽堂や外国人向けショップも

オープン翌年、大正2年7月17日の写真。巡行しているのは月鉾。

オープン翌年、大正2年7月17日の写真。巡行しているのは月鉾。

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 京都大丸店(京都市中京区四条通高倉、TEL 075-211-8111)が今年10月、現在の場所に進出して100周年を迎える。

 大丸は1717年に初代下村彦右衛門が京都・伏見の呉服店「大文字屋」として創業。1726年に現在の心斎橋店の場所に「松屋」、2年後には名古屋にも店舗を展開。この時から屋号を「大丸屋」とした。

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 1910年(明治)43年7月1日から50日間、四条高倉の空き地を利用して浴衣や小間物、化粧品や雑貨の廉売品を並べた「大丸ガーデン」を開催した。紅ちょうちんで華やかに飾り付け、中央にローラースケート、噴水池に築山、売店や模擬店を設け、正面の舞台で落語や芸者の踊りを見せるなど華やかなものだったという。夕方に外出することは少なかった当時の婦人に好評で、開場の5時には500人を上回る入場客が押し寄せ、入場整理に苦慮したと記録されているという。

 1912(大正元)年10月1日、鉄筋木造3階建てインドサラセン式で「白亜の」新店舗が完成。2階には外国人向けのギフトショップや貴賓室の休憩室を設け、3階には児童娯楽場、食堂、本舞台付きの余興場、大塔屋上に音楽堂を設けた。土曜・日曜には「大丸少年音楽隊」の演奏会などが行われていたという。

 現在でも、当時の名残を残すのが「ファミリー食堂」。こうした食堂は大丸でも姿を消しつつあるという。同店は京都市内で唯一エレベーターガールが存続している百貨店でもある。同時に、20~30代の女性をターゲットとした「うふふガールズ」導入や「ルイ・ヴィトンストア」「ボッテガベネタ」など周辺店舗開発にも積極的に取り組んでいる。

 「京都店はお客さまから『大丸さん』と呼ばれ親しまれてきた店。百貨店に行くのは特別なことだったが、今はそのあり方も変わってきている。常に新しいものを取り入れ、変える部分は変えながらも、親しみやすさを持ち続けていただける店づくりに努めたい」と同店広報担当者。

 今後、100周年を記念した商品や老舗店とのコラボ、期間限定ショップや地域貢献に関するイベントなども予定する。

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