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「京都賞」芸術部門に坂東玉三郎さん-京都賞ライブラリーで衣装展示も

「八千代座」から中継で記者の質問に答えた坂東玉三郎さん。

「八千代座」から中継で記者の質問に答えた坂東玉三郎さん。

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 稲盛財団(京都市下京区烏丸通四条下ル)は6月24日、27回目となる「京都賞」の受賞者を発表した。

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 京都賞は、「科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績をたたえる国際賞」(同財団)。1985(昭和60)年に設立し、「先端技術部門」「基礎科学部門」「思想・芸術部門」の3分野で受賞者を決定する。昨年はiPS細胞の山中伸也教授が受賞している。

 先端技術部門は材料科学のジョン・ワーナー・カーン博士、基礎科学部門は宇宙物理学者のラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ博士、思想・芸術部門は歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが受賞した。現役の俳優の受賞は今回が初。

 発表会場の京都大学「稲盛財団記念館」(左京区川端荒神橋)では、坂東さんが監督・主演を行った「天守物語」の「富姫」の内掛けも展示。会見では、八千代座(熊本県山鹿市)で自身が企画したチャリティー公演を終えた坂東玉三郎さんが中継で登場し、記者からの質問に答えた。

 坂東さんは「自分にやれることをやってきた。こうした形で自分の行ってきたことを認めていただけるのは喜びととともに驚きでもある。今後も賞の名に恥じない良い作品を作り、届けていきたい」とコメント。震災への貢献について聞かれると「今はまだ心情的につらいところもあると思う。被災地の方々が楽しみになりたい、という気持ちができた時にうかがいたい」と話した。

 内掛けは、7月1日まで同館で公開する。授賞式は11月10日、京都国際会館(左京区宝ヶ池)で行い、その後関連イベントを予定する。

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