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京都の木版画「竹笹堂」5代目が技法本出版-ポチ袋などの作り方紹介

「はじめての木版画」の表紙

「はじめての木版画」の表紙

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 木版制作を手がける竹中木版竹笹堂(京都市下京区綾小路通西洞院東入る新釜座町、TEL 075-353-8585)5代目の竹中健司さんが技法本「はじめての木版画」を出版した。

 100年以上木版の技術を継承し、扇子やうちわ、京都の老舗和菓子店の包み紙なども手掛ける同社。「京都手帖」「らくたび文庫」の柄でも知られる。発行元の光村推古書院はかつて版元で、同社が印刷を請け負っていたという縁と、6月7日から京都と淡路で始まる「国際木版会議」に合わせ出版が決まったという。

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 同書は木版のルーツである木版のスタンプからスタート。市松模様のポチ袋や千鳥柄の封筒の作り方を豊富な写真で説明する。絵が苦手でも取り組めるように本物のレンコンを使って下絵にする方法を紹介するなどの工夫も。巻末には、そのまま使える図案集も掲載している。

 「初心者の人はもちろん、プロの人でも忘れがちな過程も掲載した」と竹中さん。木版画では、紙を事前に新聞紙に挟み、はけで水を含ませるが、この時のはけを動かす順序も説明する。「普通の技法本ならここまでは書かない」と竹中さん。彫刻等の研ぎ方なども「自分たちが普段しているのと全く同じ。だからこの本にあることを全てマスターすれば先生にもなれますよ」とあっさり。

 「技法について出し惜しみをしなかった。見た目は軽いが内容はかなり重たい。それとは書かないが、京都の文化にも触れる内容にもなっている。まずは木版画に興味を持って思ってもらい、そこからもっと知りたいと感じてもらえたら」と竹中さん。

 ギャラリー「モーネンスコンピス」(上京区堀川通丸太町下ル下堀川町、TEL 075-821-3477)で6月10日から、出版記念の展示会も行われる。実際に作った作品の展示を行うほか、森愛歩店長の木版画を使ったモビールのワークショップも開く。

 価格は2,100円。

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