京都市営地下鉄四条駅の北階段と南階段に5月22日、消費カロリー表示とメッセージがお目見えした。
「痩せたい人は、階段へGO!」などのメッセージは、今年4月に立ち上げた「京都市地下鉄5万人増客推進本部」の公募に応えた職員19人のうち、「燃え燃えチャレンジ」班の6人が中心となり企画したもの。階段利用者を増やすことでエレベーターやエスカレーター前の混雑を解消し、安全性や利便性を高めることが主の目的だが、「階段を利用する人も楽しんでもらいたい」とメンバーが知恵を出し合った。
健康への効果を分かりやすくするため、一段上るごとの消費カロリーも併記。階段の段数を記録すると合計の消費カロリーがわかる計算シートも交通局ホームページからダウンロードできるようにした。利用状況を記入し、送付した人の中から抽選で10人に市交通局オリジナルグッズが当たる「30日間チャレンジ」も実施する。
京都駅の中央階段には「がんばろう日本」という復興へのメッセージも。本来は予定していなかったが、他府県からの人も多く利用するということで急きょ設置を決めたという。
オリジナル応援キャラクター「太秦(うずまさ)萌」が描かれたポスターも登場。デザインは班のメンバーの家族が作成したもの。5月29日の「地下鉄まつり」ではグッズ販売も予定している。販売で得た収益は被災地の復興支援のために寄付する。
「これからも乗客の方に喜んでもらえる取り組みの積み重ねで増客につながっていけば」と京都市交通局企画総務部企画課の澤進一郎さん。震災以降、利用者が減少している中、「1日5万人」の目標に向け今後も取り組みを続ける。
地下鉄東西線「京都市役所前駅」西・東階段でも実施している。