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京都で「クラシカル・オーケストラ」-現代楽器で18世紀の音を出すワークショップ

26日の練習の様子

26日の練習の様子

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 元・立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入ル)で3月27日から、学生を中心としたワークショップと演奏会が行われる。

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 主催は「クラシカル・オーケストラ京都」。今回、応募した学生は現代の楽器を使い、奏法により18世紀当時の音を目指す。指揮は本多優之さん。曲はモーツアルトの「交響曲第40番」と「バイオリン協奏曲第3番」。28日は公開ワークショップ、29日は成果発表演奏会を予定。演奏だけでなく、本多さんにより演奏習慣などについての解説も行う。本多さんが仙台出身で被災したこともあり一時は中止も検討されたが、後期日程での開催が決定した。

 「作曲された当時、楽譜に前提となる奏法について書かなかった。そうした事柄をどのように読んでいくかということが大事になる」と本多さん。「例えば3つ音が並んでいて指示が無い場合、現在は同じ大きさで演奏するが、文脈によって音を小さくしたりあるいはその逆だったりする。また当時、管楽器はビブラートをかけないことが多かった。こうした違いによってできる響きに注目してもらえたら」

 同実行委員の川畑隆さんは「本多先生は、プロでもごく一部しか知られていない奏法をする最前線の方。こうした機会は少ないので関西の学生さんにとっていい機会だと思う」と話す。ファーストバイオリンを務める高崎さんは「昔のバイオリンの弓の形状が異なるため自然と音が抜けていたが、今は一定の大きさが出る形になっているので意識して音を小さくしている」と話す。ビオラ担当の大内さんは「座学で学んでいたが、実際の演奏となると難しい。本番に向けて弾きこんでいきたい」と意気込む。

 ワークショップは18時30分~。成果発表演奏会は18時30分開場、19時開演。入場無料・整理券不要。

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