京都の出版社「光村推古書院」(京都北区北山通堀川東入)は10月20日、「京都手帖2011」を発売した。
京都で開催予定の行事を週間カレンダーに掲載するほか、月ごとに京都の和菓子の写真やおすすめの場所を紹介する「京都手帖」。巻末では、京都の寺社仏閣・文化施設などの連絡先を一覧にまとめた。観光地図や路線図もカラーで掲載。昨年に引き続き「木版司 竹笹堂」(下京区綾小路通西洞院東入る新釜座町)の原田裕子さんのデザインを表紙や月間カレンダーに使っている。
「制作のきっかけは『歳時記』的なものが欲しい、と話していたところから」と編集を担当した伊賀本結子さん。『月間のカレンダーは日曜始まりにしてほしい』という声が寄せられることもあるが『京都を楽しんでもらうための手帳』というコンセプトなので、休日が続くようにした」とビジネス手帳との違いを強調。「日曜始まりにしたい人は、月曜の前に一行空けているのでそこに書き加えてもらえたら」と配慮も。
表紙を裏返せば落ち着いた色で男性でも使いやすいという同書。そのため、男女比は「ほぼ同じくらい」。年齢層も10~90代と幅広い。「購入する方の半分は京都在住の方。残りは関東地方が多いものの全都道府県の方から」と伊賀本さん。「もともと京都に住んでいた、という方や、家族が京都に住んでいるため購入される人もいる」という。自分用とギフト用に購入するケースも。
「ちょっとした待ち時間に読み物としても面白いのでは」と伊賀本さん。「でも、京都には行ってみないと分からない面白い行事などがたくさんあるので実際に行ってもらえれば」と話す。
ソフトカバー、176ページ。価格は1,050円。