北野天満宮で恒例「ずいき祭り」始まる-野菜で飾ったみこしが御旅所に

ずいき祭りの主役、「ずいきみこし」

ずいき祭りの主役、「ずいきみこし」

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 北野天満宮(京都市上京区馬喰町)で10月1日、恒例「ずいき祭り」が始まった。

 ずいき祭りは、平安時代に西之京神人(じにん)が五穀豊穣(ほうじょう)を感謝し、そのお礼として旧暦9月9日(重陽の節句)に自分たちが作った穀物、野菜、果実などに草花を飾り付け、菅原道真公の神前に供えたことが始まりとされる。明治時代になり現在のような巡行する形になったと言われている。

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 この祭りで重要な意味を持つのが「ずいきみこし」。みこしのほとんどが野菜などの農作物で装飾される。例えば、みこしの屋根は唐の芋(赤ずいき)と真芋(白ずいき)の茎で葺く。四方の角を飾る瓔珞(ようらく)とよばれる部分は赤ナス・唐辛子・ユズなどを組み合わせた。「真紅」とよばれる柱には「天満宮」の文字があるが、これも千日紅という赤い花に白い千日紅の花で文字を作っている。これらの飾りのために保存会が毎年、その栽培から製作にかかわる。

 北野天満宮の御旅所(京都市中京区西大路上ノ下立売西入ル)には、多くの地元の家族連れなどが訪れ、みこしを前に手を合わせていた。70代の男性は「毎年来ている。完成したみこしを見るだけでなく、製作しているところを見るのも面白い」と話した。

 10月4日に行われる還幸祭(=みこしが北野天満宮に戻る祭り)は「おいでまつり」ともよばれ、「菅原道真公の御霊が神様として初めて北野の地においでになる」ということに由来し、大切にされているという。

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