とらやで「寅年の菓子を愉しむ展」-「京都・和菓子の会」7周年記念で

写真=今年の干支の寅(とら)にちなんでつくられた「幸とら」(販売は今年1月で終了)

写真=今年の干支の寅(とら)にちなんでつくられた「幸とら」(販売は今年1月で終了)

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 とらや京都ギャラリー(京都市上京区一条通烏丸西入)で9月18日から、「寅(とら)年の菓子を愉(たの)しむ展」が開催される。

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 「京都・和菓子の会」ととらやの共催で開く同展。三木啓楽さんや諏訪蘇山さんの器にとらやのお菓子で秋を見立てたものを展示する。そのほか寅年にちなんだ干支(えと)菓子や絵図帖、幕府御用菓子司の鈴木越後の資料などを公開する。

 「京都・和菓子の会」は7年前、代表の中川典子さんが雑誌「デリシャス」で和菓子の楽しさを伝える連載していたコラムがきっかけで結成された。当初は7人で始まった会も、現在の会員数は400人を超える。

 「『そこはかとなく秋を思わせる』ような奥ゆかしい表現を小さな和菓子にするのが京都人の粋では」と中川さんは、菓子に使われる技術も守っていきたいと考えている。以前、全国的に有名な「八ツ橋」は「聖護院八ツ橋」に透明なものを作らせた。「土産物として作っているだけでは、技術があっても表に出ることがない。そういった技術があることを知ってもらえたら」とも。

 これまで、重要文化財の「秦家住宅」や通常は非公開の妙心寺大雄院(だいおういん)などで会を開いてきた。そうした建築や器なども含めて「目で見るごちそう」と表現する。おいしい和菓子だけではなく、そうしたしつらえも整えてこそ「本物の良さがわかるのでは」と話す。「良いしつらえの中でおいしいものを共に分かち合い、心の糧にしてもらえたら」とも。

 とらやでの開催については、「不景気や悪いニュースが毎日報道される中、寅年に虎のお菓子を食べて元気になってほしい」という思いでとらやに話を持ちかけた」という。とらやの12年前24年前の虎のお菓子も展示される。

 開催時間は11時~17時。入場無料。ギャラリートークなども予定する。

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