洛央小学校(京都市下京区仏光寺通東洞院東入ル)で9月2日、トイレの贈呈式が行われた。
小林製薬(大阪市中央区)が「小学生のトイレ実態調査」を行ったところ、学校でうんちをしない子どもが半数だったという。その理由の一つが「和式トイレが苦手だから」「汚い・くさい」などのハードにも問題があることがわかった。そのため同社は「小学校のトイレぴかぴか計画」で対象商品の売り上げの一部をNPO法人「日本トイレ研究所」を通じトイレの改修費として寄付を行った。
寄付金で改装されたのは、同校1階にある男子トイレと女子トイレ。和式トイレを洋式にしたほか、タイルの上から防臭用の床シートが設置。和式トイレには使用するときのガイドとなる足型のステッカーを張った。
贈呈式では出席した3年生の児童を前に、小林製薬取締役の山根聡さんがバイオトイレや今回の取り組みについて説明した後、「みんなで使うものだから、トイレも地球も大切にしてほしい」と呼びかけた。同NPOの加藤篤さんは「トイレをきれいに使おうね」と児童らと約束を交わした。
同校の菅沼校長は「幼稚園と保育園は洋式トイレの設置が早くから進んだため、小学校で初めて和式トイレを使うという児童も少なくない」と話す。「『入学前に大丸のトイレで練習させた』という保護者の声が寄せられたこともある」とも。「今回洋式トイレが導入されたことで、児童のトイレに対する悪いイメージが変われば」と期待を寄せる。