関西学院大学の国際ボランティアサークル「Eco-Havitat関西学院」のメンバーが、自転車で関西各地を巡るPRイベント「FES10」を始め、8月16日に京都・宇治川公園をスタートした。
フィリピンのゴミ山で暮らす人たちの経済的自立を支援するために活動している同サークル。今回の「FES10」は同サークルが3年間にわたり取り組んできた企画で、自転車で約1週間をかけて関西各地を巡りながら、フィリピンの女性たちによる刺しゅうを加えたタオルやエコバックなどの販売を通じてフィリピンの貧困の現状を伝えるPRを行う。売り上げは生産者の自立支援のために役立てる。
サイクリングは京都から大阪を経て宝塚に到る京都チームと、姫路から明石、神戸、西宮を経て宝塚まで到る姫路チームの2チーム編成で行い、教会などに宿泊しながら最終日の21日にメンバー全員が宝塚に集結しゴールする予定。京都チームは8月16日、京都駅で募金活動を行い、イズミヤ六地蔵店(伏見区)でグッズの販売活動を行った。17日は、リバティ長岡店(長岡京市)とレインボー小倉(宇治市)で販売活動を行った。
「レインボー小倉店はお盆明けで客足が少なかったが、リバティ長岡店ではほぼ完売できた。客層は30代以上の年齢層の高い方が多い中、高校生や小学生も購入してくれた」と同サークル広報担当の水野さん。「広報チラシを手渡し足を止めてもらうことは難しいが、学生らしいことは今しかできないと、多くの励ましの声もいただいた」とも。
今年度は新たな取り組みとして現地のNGO団体「Salt」と協力し、タオルのデザイン改良、しおりやストラップなどの新商品開発・販売を行い、「Salt」の収入にさらに貢献できるよう努める。併せて、同活動を通して貧困問題の現状をより多くの人に伝えることも目指しているという。
「京都は今年新たに挑戦したルートなので刺激的で学ぶことがたくさんあった。多くの方にわたしたちの活動を知ってもらい、何か新しいことに挑戦するきっかけになれれば」と水野さん。
18日は京都を離れ、大阪・高槻で販売活動と募金活動を行う。