堺町通りの銭湯「錦湯」(京都市中京区堺町通錦小路下ル)で1月11日、「招喜祭」が開催された。同銭湯は今月6日から「招喜湯」と名前を変え、銭湯内に展示する招き猫の数を増やしてきた。同イベントは「招喜湯」の祭りとして同銭湯定休日に行われた。
企画したのは、京都造形芸術大学情報デザイン学科先端アートコースの学生9人。浴室に「お面」「スーパーボールすくい」「ヨーヨー釣り」「豚汁」などの祭りの屋台を設置し、同店入り口では来場者に甘酒を振る舞った。銭湯内には招き猫700個も並んだ。浴室には男湯と女湯を行き来できるやぐらを設置し、やぐらの上に幅1.5メートル、奥行き1.5メートル、高さ2メートルの巨大な招き猫を置いた。西京区から訪れた門脇優さんは「銭湯は見かけることはあるが、入ったことがなかった。家の近くにあれば行ってみようと思う」と話していた。
企画メンバーの一人、吉本加奈子さん(3年)は「常連客のおじさんも毎日銭湯の様子が変わることを楽しんでくれていた。コミュニティーの場に入りづらい人でも、やぐらで壁を越えてつながりをつくってもらいたかった」と振り返る。