京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下ル、TEL 075-213-1000)は、7月13日から開催する日本伝統芸能体験プログラム「Traditional Theater Training(トラディショナル・シアター・トレーニング)」の受講者を募集している。
同プログラムは、1984年にアメリカ出身の演劇学研究者であるジョナ・サルズさんが、なかなか学ぶ機会の少ない日本伝統芸能をしっかりと学ぶ機会を提供することを目的に開設した。2002年から同センターの主催事業となり、今回で25周年を迎える。
コースは「能」「狂言」「日本舞踊」。初日のオリエンテーションから始まり、講義形式で伝統芸能について広く学ぶ「ワークショップ」、体験を通して伝統芸能の奥深さや手法を学ぶ「トレーニング」、大江能楽堂(中京区押小路柳馬場東入ル)でプログラムの成果を披露する「発表会」と、約3週間にわたって3つのパートで構成する。
今回は、「能」の講師に片山伸吾さん・田茂井廣道さん・大江信行さん、「狂言」の講師に茂山あきらさん・丸石やすしさん・茂山童司さん、「日本舞踊」の講師に西川千麗さんを迎え、レクチャーやけいこを行う。
「舞台芸術に関わる表現活動を行っている人」という応募条件のなか、昨年は20~50代のさまざまな国籍や職業の人たちが参加した。同センターのアートコーディネーター・安河内宏法さんは「3週間にもわたって先生方と一緒にけいこを行うプログラムはなかなか珍しいのでは」と話す。
募集人数は25人(各コース8人程度)で、受講料は一般=80,000円、学生=55,000円。募集は今月30日まで(定員になり次第締め切り)。今回はワークショップのみの参加者も募集している(参加料=20,000円、募集締め切り=7月10日)。