京セラ美術館(伏見区竹田鳥羽殿町)で12月8日より、京都精華大学(京都市左京区岩倉木野町)と京セラが共同で行った「京都オパール デザインコンペティション」の最優秀作品・優秀作品のプロトタイプ商品とデザイン画が展示されている。
同コンペは同大学創立40周年記念事業の一環として同大生を対象に実施したもの。デザインテーマは「京都」。若年層や海外からの観光客をターゲットに、同社オリジナル素材「京都オパール」を使用した装身具のデザインアイデアを募集した。応募全54点の応募の中から最優秀賞には同大学芸術学部4年の棟近正夫さんの作品「雫音」(イヤホン)が選ばれた。そのほか、優秀賞3点、入選作品12点も選出。
京都オパールは同社が独自に装飾用素材として展開しているカラーオパールなどの人工のオパールを総称した愛称。同社では優秀作品の商品化も検討しているという。同大学企画室40周年記念事業担当の西川朋子さんは「学生にとって企業や経済は遠い存在になりがちだが、社会のおもしろさを身近に感じる機会になったのでは」と話す。
開館時間は10時~17時。入場無料。今月19日まで。作品の一部は今月23日~来年1月4日、同大学アートスペース「shin-bi」(下京区烏丸通四条下ル)でも展示する。