京都文化博物館(京都市中京区三条高倉、TEL 075-222-1661)で10月7日から、展覧会「玉村 咏展」が開催される。
同展は、京都市内に自身の染色工房「そめこうげい攸」を構える染色家・玉村咏さんによるもの。同博物館内2カ所の会場で「紋様の美」をテーマとした展示と、「源氏物語千年紀」にちなんだ特別展示を行う。
約15年前から、「水」「縞」「四季の京色香」と2年ごとにテーマを設けて作品を発表してきたという玉村さんは、今回のテーマ「紋様」について、「日本伝統文化の呼称についての興味と誇り」と話す。同展では、制作に約3カ月を費やしたメーンの作品「独楽繋ぎ紋様」を含む新作着物全40点を展示する。
「源氏物語千年紀」特別展示会場では、「源氏物語」54帖を全て異なる54色に染めて個々の「源氏香」の紋様に表現したという額装作品6点のほか、「源氏物語」にちなんだ「姫君」をイメージした着物10点、帯2点を展示する。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月13日まで。