「第6回市民メディア全国交流集会 京都メディフェス」が9月13日・14日、京都市内で開催された。
メーン会場となった元立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入ル)の講堂では、「『情報通信法』について考える」「マスメディアと市民」などのシンポジウムが、各教室ではドイツやフランスの市民放送と中継した分科会「がんばれコミュニティラジオ」など、2日間で35のプログラムが行われた。
同校校庭では入場無料のアートバザールを開催。インタビューを通じて情報を絵で表現する「Newsペインティング」には小学生から大人まで幅広い層が参加し、校庭に多くのペイント作品が並んだ。報道被害を体験する屋敷「Who’s bad !?」なども設置され多角的にメディアを体感できる会場に。
会場内では有線・無線LANが使用できる環境が整備されたほか、NPO京都コミュニティ放送「FM79.7京都三条ラジオカフェ」(中京区三条寺町西入ル)による生放送リポート体験やスタジオ見学ツアーも行われ、日本初のNPO放送局が体験できる機会となった。
そのほか、1928ビル(中京区三条御幸町角)内の3施設(アートコンプレックス1928、京都三条ラジオカフェ、カフェ・アンデパンダン)では、ライブやトークセッションを含む「京都メディフェス大交流会」を開催。全国から集まった市民メディア研究者や実践者による交流や情報交換が行われた。
一般募集による京都の写真を映像投影する学生企画「キョウトル?」では100人以上の写真を集め、元立誠小学校正面玄関、1928ビル壁面、新風館中央ホールでの3カ所で同時投影が行われた。
来場者は2日間で各会場延べ1,000人に上り、幅広い層の参加があったという。新しい試みとして、無料でインターネットのライブ配信サービスを行う「STICKAM JAPAN!」により、最大8会場で開催された分科会やシンポジウムは、映像で同時に生中継された。
同イベント事務局長の太田航平さんは「京都の先進的な活動を全国からの参加者へ伝えることができ、さらに全国各地の新しい動きや課題も共有することができた」と話している。来場者は多彩なプログラムを楽しみ、さらに新しいネットワークを作る機会となった。