立命館大学政策科学部では、2回生ゼミのプロジェクトとして考案された地域貢献型英語教育プログラム「Decoding Kyoto」の一環で、外国人を対象とした木屋町エリアに関する情報を集めた英語ガイドブック「KIYAMACHI WALKER」を発行した。
「Decoding Kyoto」とは「京都を解読する」という意味。外国人向けに日本語や京都の文化を英語でわかりやすく説明することを目的に、同ゼミでは「Decoding Kyoto Project 2007」と題して学生13人が木屋町共栄会作成のマップを元に店舗の調査や、外国人へのインタビュー、英語ガイドブックや木屋町ゆかりの歴史についての文献調査、冊子やウェブサイトのコンテンツ作成などをグループワークで行った。
活動を担当した政策科学部の田林教授は「木屋町は京都の古い歓楽街で魅力的な店舗や街並みがあるにも関わらず外国人にとっての情報が少ない場所。ガイドブックに紹介される高級老舗だけでなく、気軽に入れるお店がたくさんあることをぜひ知ってもらいたいと考え、木屋町共栄会と連携することとした」という。
「学生が外国人と京都のために力を尽くして作ったもの。少ない人数ながら約50店舗に対して調査を行ったり、オリジナルの紹介文を簡潔な英語で書いたりととても苦労した。今後は読者とともにサイトを改善していくのでご意見をいただければ」(同)とも。
ガイドブックは、4月6日に元立誠小学校で行われた「第22回高瀬川桜まつり」で配布され、外国人から分かりやすくて大変好評だったという。ホームページでの公開も行っており、4月6日以降は、木屋町共栄会各店舗や観光案内所などでの配布を検討しているという。今後、「Decoding Kyoto Project 2008」として新たなフィールドを決めて活動を行う予定。