京都市が11月30日、京都市オープンデータポータルサイト「KYOTO OPEN DATA」を開設した。
京都市では、市民や市内の団体や大学、中小企業などに向けて行政が保有する観光データや文化データ、位置データなどを公開。「観光・産業」「文化・芸術」「安心安全・防災」などの6つにジャンルを分け、データの検索ができるポータルサイトを制作。現在、218セット、約8000ファイルが閲覧できる。この数は政令指定都市の中でもトップクラスに匹敵するという。ファイルは随時追加する予定。
一部のファイルは、アプリなどにも利用できるAPI用データ(スマートフォンなどで画像や情報を取得できる機能)を用意。開発者が組み込みやすいような形で提供することで、オープンデータの活用につなげたいとしている。歴史資料館のいしぶみデータを活用した「いしぶみを巡る!」スマートフォン用アプリなどの事例を紹介。今後も活用事例を紹介することで、活用に向けた後押しを図る。
開設に関連して2月4日にImpact Hub Kyoto(上京区)で京都府と共同でイベントを開催することが決定。担当者から取り組みの紹介を受けた上で、活用のアイデアを話し合う。当日は、オープンデータの第一人者の川島宏一さんや、鯖江市のオープンデータを使ったアプリ開発でも知られる福野泰介さんを招いた講演、ロボットの「Pepper」を活用した住民サービスを考えるハッカソンなども予定している。
京都市情報化推進室の清水和孝さんは「どんなデータがあるのかまずは見てもらえたら。ぜひその上で『こんなデータや分野があれば』『もっとこうしてほしい』といった意見を寄せてもらいたい」と話していた。
イベント開催時間は10時~18時。申し込みは1月5日から電話またはメールで受け付ける。