京都東急ホテル（京都市下京区堀川通り五条下ル、TEL 075-341-2411）は10月5日、8月から改装工事を行っていた8階・デラックスフロアのリニューアルを完了した。

　同ホテルでは、今年10月に開業25周年を迎えるにあたり、7・8階のデラックスフロアをリニューアル。コンセプトに「和の愉しみ」を掲げ、「『和』を意識し、白や茶などの色調で落ち着いたフロアに仕上がっている」のが特徴。フロアデザインは京都を拠点に活躍する建築家・岸和郎さんが手がけた。

　同フロアは、シングルルーム（21平方メートル）、ダブルルーム（22平方メートル、26平方メートル）、ツインルーム（26平方メートル、29平方メートル）、コーナーツインルーム（32平方メートル）、ジュニアスイートルーム（56平方メートル）、ロイヤルスイートルーム（76平方メートル）の全8タイプの部屋を用意しており、全62室。改装後の客室料金は値上げする。

　客室内は、世界でも評価の高い4人の日本人染織作家によるパブリックコレクションを全室異なるタイプのものを飾るほか、英国・モルトンブラウン社「SOMO」のアメニティや大理石調タイル仕上げのバスルームなど「よりハイグレードなフロアに仕上げた」（同ホテル）という。また、エレベーターホールにはセキュリティードアを設置し、安全性やプライバシー面も充実させた。今年3月には、ラウンジ、パソコンブース、ライブラリーを併設したデラックスフロア専用ゲストサロン「堀川」も開設した。

　5日の時点で満室という同フロア。リニューアル前のフロア利用客は外国人観光客が多く、特に「京都タワー、五重塔など京都らしい風景が見える客室は外国人の方に人気」と話す。リニューアル後は、団塊の世代や欧米をメーンとした外国人、先端企業の招待利用客をターゲット層に挙げる。

　7階デラックスフロアの改装工事は1月15日～2月28日に行い、来春の完成を予定している。

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