京都文化博物館(中京区)で10月4日、11月2日から始まる「京都ヒストリカ国際映画祭」の記者発表が行われた。
11月2日から始まる同イベントは、歴史をテーマにした国内外の映画を紹介するもの。8回目となる今年は全22作品を上映する。
トミー・リー・ジョーンズさんが監督と主演を務める映画で、アメリカ開拓時代を舞台にした「ホームズマン」(2012年)は同イベント内で日本初公開する。11月6日には、テレビCMシリーズ「宇宙人ジョーンズ」でも知られるトミー・リー・ジョーンズさんを招いたトークイベントを行う。
オープニングにはインド発のアクション映画「BAAHBALI(バーフバリ):THE BEGINNING」(2015年)を上映する。
このほか、第一次大戦時のロシアに実在した女性部隊を描いた「バタリオン」、児童文学が原作にした「秘密が見える目の少女」、スイスの絵本を実写化した「ウルスリの鈴」、中国でヒットした3DCGアニメーション作「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」などの2015年制作映画も上映する。
毎年異なる視点で作品を選ぶ「ヒストリカフォーカス」の今年のテーマは「忍者エボリューション」。日本映画最古の忍者映画といわれる、尾上松之介出演作品「豪傑児雷也(ごうけつじらいや)」(1921年)は弁士付きで上映する。歴史にとらわれない現代劇としての忍者、お色気、VFXを駆使した「超人」、アニメ、アメコミといった忍者映画の革新をもたらした作品8作品と、京都で開催された映像制作ワークショップ「京都フィルムメーカーズラボ」に参加したアーロン・ヤマサトさんの「忍者EX」も上映する。
連携企画として、アジア全域版のアカデミー賞「アジア・フィルム・アワード」ノミネート、受賞作品の中から5作品を選出。京都フィルムメーカーズラボ参加者の2作品、「古都」(2016年)と「わたしが棄てたナポレオン」(2015年)を日本初上映するほか、立命館大学映像学部との連携企画で「春の雪」(2005年)を上映する。
同イベント実行委員長で、松竹 映像本部 映像統括部 部長の阿部勉さんは「京都は現在も東映と松竹、2つの撮影所を持ち、映画やテレビドラマを作っている。今年も映画の作り手や京都の人を刺激する作品が選ばれている。知りたい、聞きたいことをゲストにぶつけてもらい体験を深めてほしい」と話す。