旧立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町)で4月23日・24日、「京都ふるどうぐ市」が行われ、盛況ぶりを見せた。
「古道具店が選ぶ古道具店」をコンセプトにセレクトされた全国の古道具店や骨董(こっとう)店42店が教室や講堂にズラリと並んだ。開場間もなく入場規制がかかるほどのにぎわいの中、来場者は食器や家具、おもちゃ、テキスタイルや書籍が並ぶブースを回り、気になる品を手に取って吟味していた。
大阪から参加した皮アクセサリー作家の西村愛さんは、着物の木版染めで使われたクジャク柄の木版を手に入れた。「現代のものとその時代にしかないデザインを組み合わせた作品を作っているので、こうしたイベントはよく顔を出す。以前もこのイベントで木版があったので今回も見つかって良かった」と笑顔を見せていた。
「sowgen brocante」(左京区)店主で運営も担当した小泉攝さんは「店主が自分が見いだした物の価値観をお客さんと共有したいという思いや、店同士の『どうだ、これ良いだろう』という勝負で今年も熱気のあるイベントになった。若い店主も多いが、目の肥えた年輩のお客さんの眼にも負けないし、若い人にとって今は少し高くても『いつか買おう』と思うきっかけになったのでは」と話していた。