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京都・着物で苔玉づくりワークショップ 「丁寧に暮らす」テーマに

苔玉づくりの様子。土をこねて球状にした後、花を植え、苔を巻き付けて苔玉が完成する。

苔玉づくりの様子。土をこねて球状にした後、花を植え、苔を巻き付けて苔玉が完成する。

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 明覚寺(下京区新町通正面下る平野町)で12月5日、京都未来まちづくり100人委員会の「プランターから始める京都菜緑生活」と「キモノスタート」の二つのプロジェクトチームの合同企画「お寺でキモノグリーン」が開催された。

明覚寺本堂での座禅の様子

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 「プランターから始める京都菜緑生活」(以下プランターチーム)は、若い女性の興味があるものと植物をコラボさせたワークショップを市内各所で開き、京都の自然やエコなまちづくりへの関心を高めようと活動するチームだ。「キモノスタート」は「着物を暮らしの中に」をテーマに、日常着として着物を取り入れられるよう、着付け体験など着物に触れるきっかけづくりとなるワークショップを開いている。

 同企画は「丁寧に暮らす」をテーマに、着物姿での「苔玉づくり」と座禅体験のワークショップが行われた。参加者の着物や着付けは、ゲストに迎えたキモノガールのゆっけさんこと太田ゆきえさんが提供・協力。参加者に着物を身近に感じてもらえるよう、洋服の上から着付けた。

 参加者は始めに、苔玉づくり作業のための、着物の袖を上げる「たすきがけ」を太田さんから教わるが、慣れない動きに悪戦苦闘する場面も。その後、プランターチームが用意した土と苔、山野草のバイカオーレンで、苔玉を作った。

 明覚寺本堂での座禅体験では、浄土真宗本願寺派の霍野廣由(つるのこうゆう)さんが、座禅中の姿勢や呼吸の方法を教えた。体験中、参加者は着物を着たことで自然と背筋が伸び、心を落ち着けた様子だった。

 2つのワークショップの間に行われた交流会では、両チームのメンバーと参加者が、暮らしに取り入れた植物の話や、お互いの着物の着こなしについて笑顔で話し合った。参加者の藤田真帆さんは「苔玉づくりは初めて。着物を着たことで心も身体もピンとして、普段体験できない楽しいワークショップだった」と感想を話す。プランターチームの樋口幸則さんは「今回のワークショップが、京都の自然と着物を身近に考えるきっかけとなれば」と期待を込める。

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