京都・お兄ちゃん一筋のペンギンに熱愛発覚 「彼女いない歴=年齢」を卒業

初めてできた彼女の姿を隠すように巣箱の前に立つ「からす」

初めてできた彼女の姿を隠すように巣箱の前に立つ「からす」

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 クリスマスを1カ月後に控え恋人が欲しくなるこの時期に、京都水族館(京都市下京区)のケープペンギン「からす」の熱愛が発覚した。

お相手の「てら」は京都水族館一のべっぴんさん

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 からすは来年2月で6歳になる雄のペンギン。同館のペンギンは京都の通りにちなんだ名前が付けられており、からすは烏丸通からその名が付けられた。烏丸経済新聞で紹介すると「ペンギンなのにからす?」と読者を混乱させてきた。

 からすは成鳥にもかかわらず雌に全く興味を示さなかった。その代わりか兄の「さん」(三条通に由来)が大好きで、「側で眠ったり、後ろを付いて歩いたりとほかでは見ないほど仲が良いので心配していた」と飼育スタッフの小島早紀子さんは振り返る。

 そんなからすが10月ごろから「京都水族館一のべっぴん」と人気の「てら」と一緒に過ごすようになった。てらは来年1月で3歳になる若い雌で、今秋の繁殖期から性成熟したと見られる。「実は、からすの兄に彼女ができて、からすが取り残されてしまった。その時期と、てらの性成熟のタイミングが合ったことも一つの要因かも」と小島さんは分析する。

 同館で誕生し、子育てに慣れない親に代わってスタッフの手で育てられた「てら」。からすには「てらが大好きなのはわかるけど、巣穴に石をひたすら詰め込んだりして空回り気味(小島さん)」と不安や、「年上の包容力を発揮してほしい(蔵敷さん)」と期待が寄せられている。2羽は現在、南側通路の側にある巣穴を確保。来館者からもよく見える場所で愛を育んでいる。

 「からすとてらのような初々しいカップルもいれば、子育ても上手なベテランカップル、チームワークで巣箱を守るカップルなどいろいろなペアがいる。ボードでも紹介しているので、個性を楽しみながら見守ってほしい」と蔵敷さん。

 同館ではクリスマスの季節にペンギンが繁殖シーズンを迎えることから「ハッピーペンギンクリスマス」企画も実施。海獣ゾーンに設けられたクリスマスツリーにはペンギンの卵を模したクリスマスオーナメントも飾るほか、ペンギンをモチーフにしたオーナメント作りのワークショップも実施する。

 開館時間は10時~20時(12月から18時までに変更)。チケット料金は、一般=2,050円、大学・高校生=1,550円、小・中学生=1,000円ほか。

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