スターバックス京都三条大橋店(京都市中京区)で11月16日、京都市とスターバックスジャパン(東京都品川区)による共同プロジェクト「YES,WE DO KYOTO!」のキックオフイベントを行った。
京都議定書が発効した2005年2月16日にちなみ、京都市では毎月16日を「Do you Kyoto(「環境に良いことしていますか?」を意味する合言葉)デー」として、ライトダウンやノーマイカーデーを呼び掛けている。
同取り組みにはスターバックスも参加。同社では「新たな取り組みの先頭を切れる都市(同社関根純CEO)」として京都市を評価し、初となる自治体との共同プロジェクト実施につながった。
プロジェクトでは、京都市が市民に呼び掛けるエコアクション作りを最終的な目標としてアイデアを持った参加者を募集。京都在住もしくは勤務している人を3~5人を1グループとし、10グループを募集。来年1月から月1回行う3回のワークショップを通じ、最終的に選ばれたアイデアを4月に京都市内のスターバックス全店で実践する。その後、京都市の取り組みとして行動を呼び掛ける。
ワークショップにはファシリテーターとして、ウェブマガジン「greenz.jp」編集長で来年4月に京都精華大学特任講師に就任する兼松佳宏さんを招く。ゲストスピーカーには、京都大学フィールド科学教育研究センターの伊勢武史さん、京都造形芸術大学非常勤講師の松倉早星(すばる)さん、一澤信三郎帆布の一澤信三郎社長を招く。
今月16日に行われたキックオフイベントでは、兼松さん、伊勢さん、松倉さんが対談した。「おしゃれな格好で高瀬川を掃除する」企画を立ち上げ、自発的に人が集まるイベントに成長させた実績を持つ松倉さんは「エコという言葉が先行しすぎていて何がエコなのかわからなくなっている」と話し、「選択肢の中から自分らしい行動が選べるのが楽しいのでは」と指摘。兼松さんは「エコアクションは『しなければならないもの』でなく、『楽しむ』『遊び』『ライフスタイル』といった点がキーワードになりそう」と応じた。
PCを使い、省エネがどれだけ効果があるのかのシミュレーションを行う伊勢さんは「環境に対する考え方や対策はさまざま。それらをシェアしたり比較したりしながらじっくり考えることからスタートさせてほしい」と呼び掛けた。
募集期間は12月6日まで。スターバックス公式ホームページ内の特設ページから申し込む。参加無料。