9月3日から、京都高島屋7階グランドホールで、「キーヤンコレクション 繪(え)舞台 琳派ロック」が開催されている。主催は”What’s Art?!”実行委員会。
同展は、キーヤンこと壁画絵師・木村英輝さんが制作し、建仁寺(けんにんじ)に奉納された「毘沙門天(びしゃもんてん)立像絵図屏風(びょうぶ)」やアクリル額装「睡蓮と仲間たち」(常照寺所蔵)など、びょうぶや掛け軸、タペストリーなど102点を展示。国内外で150点以上に及ぶ壁画が中心となる木村さんの作品が、一つの会場に集まることは珍しく、キーヤン作品のダイナミズムを体感できる機会となっている。
目を引くのは、ホール中央に展示されている縦3メートル横9メートルのタペストリー作品「Heian BaRock」5点。それぞれに美女、動物、花を描かれている。京都でさまざまな人、文化が錯綜(さくそう)した時代「Heian(平安)」と、同じく西洋でも芸術などが錯綜していた時代のバロック様式、キーヤンの原点である「Rock(ロック)」にちなんだタイトル。これらの作品は、2015年12月15日・16日に開催される「繪舞台 琳派ロック」の舞台背景として制作されたもの。8点を予定する同作品群の残り3点は、現在作成中という。
額縁に収まらない、街中で誰もが楽しめる作品を描きたいという木村さん。作品を若い女性に「何これ、メチャクチャかっこええやん」と言われることが、一番うれしいという。「今回集まった作品はびょうぶや掛け軸が中心だが、京都のまちの中にある作品も見てほしい。自分の作品が他の琳派作品の入り口になるようなものになれば」と語る。
同展では、毎日14時より木村さんと越前屋俵太さんによるトークショーと「繪舞台 琳派ロック」の出演者によるミニパフォーマンスも開催。ショップでは、同展限定パッケージのマールブランシュ「生茶の菓」(5個入り=1,134円)などのグッズも販売する。
入場時間は10時~19時30分(最終日は16時30分まで)。入場料は、大人=800円、大学・高校生=600円、中学生以下無料(18時以降半額)。9月17日まで。