京都劇場2階にあるイタリアンレストラン「イタリコ」(下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町、TEL 075-365-3363)では3月から、利用客がワインを持ち込むことのできる「BYO」を期間限定で導入している。
BYOとは「Bring Your Own」の略で、オーストラリアが発祥といわれる。同国では酒販免許が厳しいことから、免許の無いレストランに客が酒屋で購入したワインを持ち込むことができるようにしたシステム。BYOできる店では、グラスや栓を抜くチャージ料が必要となる。
同店では通常、グラスワイン10種類(各540円)、ボトル約35種類(約2,000円~約5,000円)を扱っている。期間中は1本500円のチャージでBYOが可能。約400種類のワインを扱うジェイアール京都伊勢丹の地下1階の売り場で購入時にスタンプを押し、BYO利用時に提示するシステム。
これまでに数組の利用があったという。「当店は、劇場の中にあって『知らなかった』とおっしゃる方も多い。企画を通じて店を知ってもらいたい。まだ利用者は少ないが、今後に期待したい」と店長の寺岡誠さん。「東京ではBYO専門のウェブサイトがあるなど広まりつつある。店の方針もあるだろうが、関西でもイタリアンやフレンチなどでBYOできる店が増えてもいいのでは」とも。
8月31日まで。反応次第で今後も続けるか検討するという。