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四条烏丸のコワーキングスペースで「お酒とごはんと3Dプリンター」

YOKOITOの(左から)髙松さん、中島さん

YOKOITOの(左から)髙松さん、中島さん

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 烏丸蛸薬師にある、ものづくりをテーマにしたコワーキングスペース「oinai karasuma(オイナイカラスマ)」で5月30日、イベント「お酒とごはんと3Dプリンター」が開かれる。イベントは同スペースとYOKOITO(ヨコイト=左京区)の共催。

当日製作する3Dプリンター作品

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 同社は、「アイデアを実際の製品にするために人と人をつなげる」をビジョンとする学生ベンチャー。社名には、「アイデアを持つ人、技術を持つ人の横のつながりを通して、問題解決につながるものづくりを生みだす」という意味が込められている。当初は、ウェブ上の「ものづくりのオンデマンドサービス」提供を目指したが企業との交渉が難航。その中で、自らものを作ることや、ものを作る場所を持つことの重要性に気付き方針を転換した。

 現在、担当の中島さんがキットから組み立てた3Dプリンター(GENKEI社製atom 3Dプリンター)などを携えて各地でイベントを開催。ニーズを拾い人脈を広げている。iPhoneケースや「一人暮らしの『ただいま』を寂しくさせない明かり」というアイデアから、3Dプリンター製の笠と人感センサーを組み合わせたライトなどの商品化も進める。同時に、コンピューター制御の工作機械のあるラボにカフェスペースを併設した拠点づくりにも奔走する。将来的には、着想から試作品、フィードバックを経て、最終的な製品づくりの複合的な支援を行う。

 「3Dプリンターはとても注目されているが、その背景にある「ものをつくろう」というアメリカ発のムーブメントはまだまだ着目されていないように感じる。こうした機器でおのおのの視点で製品を作ることで新たな創造につなげられるはず」と横浜国立大学で同社ラボ担当の中島佑太郎さん。「大量生産・大量廃棄の時代は終わり、多様な種類を少量作ることにより、それぞれの人が求める機能を持つ製品を提供できるようになる」と立命館大学の髙松一理さんも力を込める。

 イベントでは、3Dプリンターのデモや同社のプレゼンテーションを行う。中島さんは「コワーキングスペース利用者は、ものを作る人も多く、ニーズが鋭い消費者でもある。中小企業や伝統工芸に携わる方などにも興味を持ってもらえたら」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は19時~21時。参加費は一般500円。フード1品持ち寄り制。先着25人に、3Dプリンターを使ったバッジを進呈する。

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