京都市内の書店を中心に現在、写真集にフォーカスしたブックフェア「KYOTO PHOTO BOOK MARKET」が開催されている。主催はグラフィックデザインを中心に扱うFIELD(京都市下京区四条通室町東入ル函谷鉾町)。
同社が運営する「ラボ」スペース、FIELD LAB(中京区)では金曜・土曜・日曜・祝日に、公募で集まった約80点の写真を使ったzineやリトルプレスを展示・販売している。作家やその家族の日常を切り取った作品から、海外の景色、複数の人が撮影した作品を一つの物語仕立てにするものなど幅広い。中には、タブロイド紙ほどのサイズの力作も。担当した田中あゆむさんは「表現したいという出展者の方の思いの強さを感じた。『写真集』の枠にとらわれない見方ができて面白い」と話す。
同社の呼び掛けに応じ、京都市内の6つの書店がテーマを設けて棚を展開。大垣書店四条店(中京区)と三条烏丸店が参加。それぞれ「美しき風景」「年代別日本の写真家」をテーマにしている。ふたば書房 FUTABA+京都マルイ店、YUYブックス(以上、下京区)、ガケ書房やPrinz(以上、左京区)なども参加。同ラボ副所長の河相勝太郎さんは「書店で写真集を手に取る機会は少ないのでは。店ごとに並ぶ本の個性が違うので本屋巡りも楽しんでいただけるはず」とも。
5月25日には、広島に拠点を置くAFROG DESIGN UNIT(アフロッグデザインユニット)のデザイナーのヤマモトマサルさんによる「写真集メイキングレクチャー」を開催。実際に出版された書籍を例に、フォトブックができるまでの過程を紹介する。
営業時間は店舗ごとに異なる。今月25日まで。