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京都で「SOU・SOU」若林剛之さんと「カフェ・ヴェルディ」続木義也さん対談

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 京都マルイ(京都市下京区市場通り河原町東入真町)内の書店「FUTABA+」で11月23日、下鴨の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「カフェ・ヴェルディ」(左京区)店主の続木義也さんとテキスタイルブランド「SOU・SOU」(下京区)プロデューサーの若林剛之さんのトークイベント「京都で10年つづけること」が行われた。

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 ステージに登場するや「これが儀式ですから」とブログにアップするための写真を撮影し始める続木さん。若林さんもピースサインで答え、観客や互いの写真を撮影する不思議な光景から対談がスタートした。

 トークの中でSOU・SOUとユニクロとのコラボについて聞かれると「『一緒にやりましょう』と言われたら何でもやる姿勢でやってます」と若林さん。「ゴキブリホイホイから依頼が来ても?」と続木さんから聞かれると「ほら、あれってかわいいデザインがないから…オファーはまだ無いですけど」と話し、会場を笑わせていた。

 若林さんが、ファッションデザイナーを志望しながらデザインではなく仕立ての技術を身に付けた経歴に触れつつ、「技術と知識を持っていて、それが大事だと言えることにすごみがある。一つのことを掘り下げて根本を探求する方法を知っているから、どんなジャンルでも成功できる人」と評した。

 「年間ほんの300食程度」カレーを食べる続木さんに若林さんも「カレー屋さん?」とちゃかしながらも「人生の楽しみが1つ増えた。ほかのコーヒーが飲めなくなるほど」と絶賛。続木さんは「30キロの豆の中には50から60粒ほどの悪い豆が入っている。1つでもそれが混じっているとその一杯の味は全く違ってしまう」と手間もコストもかかる方法を守る理由を明かした。

 総括する段になって続木さんは「こだわりがなくなってきている。開店当初はおいしいコーヒーの文化を広めたいなど考えていたが、今は店に来てくれる方に『いいね』と言っていただくことが幸せで、それ以上のことを求め出すと自分の仕事ではないと感じるようになった」とこれまでの歩みを振り返った。

 イベントでは、二人のなれそめから、食品偽装の話、いいカレー店の見分け方までさまざまな話で盛り上がった。来場者がSOU・SOUのはぎれを使った手製の帽子を見せて「簡単に作れるから商品化したらいい」とアピールする一幕も。

 同店では、現在2人が選んだ書籍のフェアや、コラボ手ぬぐいやオリジナルブレンドなどの販売をしている。

 営業時間は10時30分~20時30分。店内での企画は12月15日まで。

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