河原町御池の商業施設「ゼスト御池」(京都市中京区御池寺町東入下本能寺前)で3月10日、京都府建築士会の60周年記念イベントが行われる。
京都府内の建築士の有資格者で作る同団体。1952(昭和27)年に設立され、今年60周年を迎える。イベントのテーマは「きょうをたのしむ」。「きょう」には、京や今日のほかに「供」や「響」などの意味を持たせている。
「50周年のときは講演形式で硬い雰囲気だったが、一般の方に来てもらえるように企画を進めた」と同実行委員長の黒木幹雄さん。人通りの多い「河原町広場」で行うステージイベント「Add KYOTO(えーで きょうと)」をメーンに据える。「Add」はArchitect+Design+Dialog(建築士+立案+対話)の略。
同ステージでは、衣「まとう」・住「すまう」・食「くう」の文化に携わる7人が登場する。川尾朋子さんによる書道パフォーマンスや京都大学大学院の平松紘実さんによるクッキングステージ、ボーイズシンクロの「iNDIGO BLUE」のパフォーマンスも予定。妙心寺退蔵院の副住職の松山大耕さん、「クリエーティブ車イス」を製造する「メックデザイン」の井上和夫さん、建築士会会長の衛藤照夫さんらも登場する。
黒木さんは「各分野で面白い人ばかり。来場した方には感動や何かを持って帰っていただけたら」と呼び掛ける。「親しみを持ってもらえるのが一番。また対話ができて、『一体感』の出るステージにしたい」とAddKYOTOのゲストを選定など行ったケイデザイン建築設計室の橋本華名さん。
このほか、子ども向けの「ミニハウス」組み立て体験やパズルコーナーなども展開する
開催時間は10時~17時。出入り自由。タイムテーブルはホームページで確認できる。