見る・遊ぶ

京都シネマで狂言「ゴリラ楽」上演-ゴリラの子育てから人間の本質学ぶ

  • 0

  •  

 京都シネマ(京都市下京区烏丸通四条下る水銀屋町、TEL 075-353-4723)で10月5日・6日、シリーズ映画館で見る狂言「ゴリラ楽・ゴリラの子守唄」が上演される。

[広告]

 2回目となる今回の催しは、映像と話を京都大学理学研究科教授の山極寿一さん、狂言創作と出演を大蔵流狂言師の茂山千三郎さん、歌を声楽家、メゾソプラノの郷家暁子さんが担当する。

 1回目は、「ゴリラ見習いの若いオスがアフリカから京都へやって来て、『立派なゴリラのオスになるにはどうしたらいいか』をゴリラ研究者の山極さんに聞くというストーリー。今回は、ゴリラの子育てを通じて人間の子どもの不思議、人間の子育ての不思議を知ってほしいという意図があるという。

 幼少には「猿」を、20代で「キツネ」を、円熟した今は「タヌキ」を演じた千三郎さんの次の挑戦は新作狂言「ゴリラの子守唄」。山極さんは「人間を見つめているだけでは、文化や社会の違いはわかっても、人間の生物学的な特質はわからない。人間に近い、人間とは違う動物と比べてみる必要がある。それを狂言『ゴリラ楽』という演技を通じて体験することによって、言葉ではなく、実感として理解できるようになる」と話す。人間の本質が隠れている生物学的な背景と文化が交差する場を創り出したいという山極さんと千三郎さんの思いが形になる。

 第1部は吉村成一さんによる詩朗読、第2部は山極さんによるゴリラの話。第3部は、ゴリラの映像に合わせた狂言公演で、千三郎さんと郷家暁子さんが共演。子守歌につながる楽曲を披露する予定。第4部では山極さん、千三郎さん、京都市動物園飼育員による鼎談(ていだん)が行われる。

 今月21日には、京都市動物園(左京区)の類人猿舎ゴリラグラウンド前で飼育員の動物ガイド「ゴリラのお話」も予定する。

 開演時間は、5日=19時~、6日=11時~。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円。

烏丸経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース