烏丸を中心に、おにぎりをリヤカーの店舗で販売する「青おにぎり」が話題になっている。リヤカーを引くのは青松としひろさん。
「5年ほど前にこれなら自分でもできるとおにぎりに『目覚めた』」と話す青松さん。東京・代官山のおにぎり店で修業を積んだ。京都に戻り、先週からリヤカー販売を開始。「おにぎり」と書かれたのぼりに興味を持った地元のサラリーマンや観光客が買っていくという。
商品は「梅」(150円)や昆布(130円)などの定番のものや、手作りののりのつくだ煮を入れた「青のり」(150円)、スルメとコチュジャンを合わせた「赤鬼」(180円)「もっちり玄米塩」(180円)など。竹皮に包んだ「3つセット」(450円)も用意する。
東京にいるころからリヤカーの販売は考えていたと青松さん。「3年越しのプランが実現した」。おにぎりを詰める木箱は職人を目指す友人の作。それを葛飾の職人に依頼して作ったリヤカーに載せる。のぼりの「おにぎり」の字は自分で書いた。
中には「さっき食べておいしかったので、また買いに来ました」とやって来る人の姿も。「人に喜んでもらえるのがうれしい」と青松さん。「おにぎりはアットホームなもの。みんなで食べてほっこりしてもらえたら」と笑顔を見せる。「今のスタイルが自分らしい。初めてのことも多くて大変だが、一生懸命頑張っていきたい」
11月1日には銀閣寺のそばで、おにぎりをカウンターで提供する店もオープンする。リヤカーの行先はツイッター(@aoonigiri)でツイートしている。