80年以上の歴史を持つ銭湯「錦湯」(京都市下京区富小路通錦下ル、TEL 075-221-6479)で8月7日、「湯快寄席」が行われる。
笑福亭円笑さんが錦湯に通っていた縁で始めたという同イベント。「当時の円笑さんはお客が10人かそこら。『俺が満員にしてやるから』と言ってほんまに満員にしたんやで。そのうちに人気が出てきたんや」と店主の長谷川泰雄さん。「ここまで続いてきたのも毎回お客さんを呼べたからやろうね」と振り返る。
「10年間、いろんなことがあったわ」と長谷川さん。「あの有名な落語家が時間になっても来ない。連絡したらパチンコしてて、イベントのことをすっかり忘れとったんや。そしたら桂九雀君が『落語家の恥は落語家が挽回する』いうて、もう1席やってくれたこともあった。かっこええやろ。月亭可朝はやらしい話をしとったはずが、いつの間か江戸の吉原の話になっていて、あれはさすがやなぁ…」と思い出は尽きない。
当日は笑福亭円笑さん、笑福亭晃瓶さん、桂文鹿さんが出演。10周年を記念して入場者に粗品を進呈するほか、「落語ファン垂ぜんの品」(長谷川さん)が当たる福引も予定する。
開演は14時。木戸銭は、前売り=2,000円、当日=2,500円。