河原町蛸薬師に7月12日、「京都まちなか交通・観光案内所」(京都市中京区河原町蛸薬師下ル塩屋町)がオープンした。河原町商店街振興組合の委託を受け、「まちづくり交通研究所」が運営する。
「京都が『国際観光都市』をうたうからには駅前だけでなく街の中にも、そして英語以外の言語でも案内できる場所が必要」と話すのは同組合の加地則之さん。案内所の名称には所在地の「河原町」の文字を入れず、「まちなか」にした。「『繁華街』は画数が多く京都らしくないし、『都心部』と言えばビジネス街の色合いが強い。『はんなり』という言葉と同じくイメージする状況は人によって違うが「こういうことやろな」とわかるいい言葉やろ」と加地さん。
空き店舗を改装した案内所には京都の案内を行うNPOや中国人留学生らが交代で常駐。中国語や韓国語の周辺地図を置くほか京都に関する書籍や市バスの一日乗車券などの販売も行う。「金閣寺に行くにはどのバスに乗ればいいの?」「この辺りで1時間過ごすにはどこがおすすめ?」などの質問が寄せられているという。
今後は近辺にある史跡を巡る観光ツアーなども予定する。「京都には小さなところでも高い技術や伝統を持ったものやサービスがたくさんある。そうした『良質』な京都を掘り起こし、発信していく拠点にしていきたい」と清水さん。