四条河原町阪急跡にオープンした京都マルイ(京都市下京区河原町東入真町)に「ふたば書房」の別業態「FUTABA+(フラバプラス)」(TEL 075-222-5528)がオープンした。
同店では、隣接するスターバックスに雑誌や書籍を持ちこむことができる「ブック&カフェ」スタイルを導入。両店舗の色調を合わせ一体感を図り、本棚の高さを抑え、両店舗から互いに見られるようにした。
マルイの中の店舗ということから、スタッフも女性を多くしたという同店。「主なターゲットは20~30代の女性を考えている」と店長の明石郁美さん。「入り口に近い棚には話題本や最近の本を配置し、壁沿いの棚には一冊一冊選んで発注したというおすすめの商品を、作者名の五十音順で並べた。「普段は自分から読まないジャンルでも、装丁やタイトルで『この人面白そう』と手にとってもらえたら。ここに来れば新しい発見ができる、そんな店になれば」と明石さん。
「『この絵本はこのサイズでこんな色調の表紙なのでここに置こう』などイメージしていたものを一つ一つ形にしていく作業は楽しかった。お客さんの様子を見ながら棚も変化させていきたい」とも。
京都マルイのパブリックスペースに同店が選ぶ本が並ぶ。「6階はスターバックスの前なので、スターバックスの関連書籍、カフェの本からデザインの本、ビジネスの方の利用も考えてビジネス書などゾーンに分けて配置した」と明石さん。別のフロアでは、京都の本や和菓子などの本をソファそばに配置する。同じフロアの指定のレジで会計も可能。
昭和44年に開業の「河原町店」は同店オープンに伴い4月17日に閉店したが、現在1カ月間限定でバーゲン本の販売を行っている。売り上げの一部は東日本大震災の義援金に充てるという。
営業時間は10時30分~20時30分。4月29日には作家のいしいしんじさんのブックイベント「尾も白い本の話」を開催する。