聖護院八ッ橋を使ったスイーツを販売する専門店「nikiniki(ニキニキ)1689」(京都市下京区四条通西木屋町、TEL 075-254-8284)が3月26日、オープンした。
創業300年を超える「聖護院八ッ橋総本店」(左京区)のパイロットショップである同店。「聖護院八ッ橋」の看板では商品化しにくい商品もあるのに加え、同社の主力である土産用商品は「作りたてのおいしさ」は伝えることが難しく、消費者の声も届きにくい。そのためあえてブランド名を前面に出さない店作りを行った。店舗名の「ニキニキ」は、店のコンセプト「新しい八ッ橋の提案をする場所」を意味する「Neo Yatsuhashi Quarter」の頭文字から付けた。
同店では従来の土産用の箱入りの商品を置かず、次々と新商品を投入し、客の反応を見ながら商品を展開していくという。例えば「vegi」は、キンピラゴボウをアレンジしたものだ。同社取締役経営企画室長の鈴鹿可奈子さんは「今後、広く社内から商品のアイデアを募集する」と話すほか、「自分の考えたものが商品化される可能性があるとなれば社員のモチベーションも上がるはず」と企画室の稲田浩さん。同店で定番にできそうな商品が出た場合、従来店舗での販売もあるという。
その場で食べることのできる「カレ・ド・カネール」も登場。シナモン・抹茶・ロゼ・セサミなど5種類の生八ッ橋とカスタードやリンゴ、レモンなどの8種類の具を選ぶと、その場で作ってもらえる。(1個70円~)。「いろいろ選ぶ楽しさも味わってもらえるのでは」と鈴鹿さん。ほかにも色鮮やかなあつらえ菓子をイメージさせる「サクラ」「プランタン」「アムール」(2個400円)もそろえる。
「観光客の方だけでなく地元の若い人にも興味を持ってもらえたら」と鈴鹿さん。
営業時間は12時~19時。