同志社大学の「寒梅館」(京都市上京区今出川通り烏丸東入)で3月26日から、「竹フォーラム」が開催される。
同大・竹の高度利用研究センターの藤井透さんが代表を務める「竹カフェ」が主催する同イベント。これまで、放置竹林の拡大を防ぐための講演会や京都府内の竹林の様子を調べる「京都竹林マップ」の制作などの活動を進めてきたが、こうしたイベントは初めてだという。
期間中、竹茶やタケノコジャム、竹を使ったあんどんなどの伝統産業品の展示、「竹太筒(たけだいこ)」を使ったライブを行うほか、町家などに使われる京銘竹の活用についての講演などを通じて、竹を身近に感じてもらえるプログラムを用意する。
「竹は身近な存在。特に京都と竹の関係は密接」と話すのは同イベントスタッフの藤田幸子さん。「京都の町家には犬矢来(いぬやらい)など竹を多く使っているし、桂離宮(かつらりきゅう)などは3割が竹を使っているという。エジソンが八幡の竹を使ったフィラメントで電球を発明したことはとても有名」
放置竹林の問題は間伐材のニーズが少なく、処理のコストばかりがかかってしまうことも一因だという。「竹林は放っておくと入ることもできなくなる。そうすると余計に人の手が入らなくなるという悪循環に陥ってしまう。しかし活用できれば地域の再生にもつながるはず」と期待を込める。今後は府とも連携を取りながらどのような取り組みができるのか作業を進めていくという。
「今回のイベントをきっかけに、放置竹林など地域の抱える竹林の問題にも関心を持ってもらえたら」と藤田さん。
開催時間は10時~17時(最終日は12時30分まで)。入場無料。今月27日まで。