東大路通沿いにある京都大学西部講堂(左京区吉田本町)で4月14日と15日の2日間、自然環境イベント「EARTH MARKET(アースマーケット)~春咲まつり~」が開催される。
「アースマーケット」は映画「六ヶ所村ラプソディー」を中心としたイベント。「私たちが普段無意識に使っているエネルギーを見つめ直す」というコンセプトのもと、イベントで供給される電気は一切使わず、使い古した植物油を使ったバイオ燃料や人力発電といった自然エネルギーが使用される。映画のほかに、総勢13組が出演するライブ&パフォーマンスや手作りバイオ燃料を体験できるワークショップが行われるほか、天然酵母のパン販売などの飲食が中心となるバザールなどの催しも開催される。
イベントを主催するのは、京都に住む20代・30代を中心に約40人が滋賀県高島郡朽木生杉を拠点に活動する「山水人(やまうと)」。キャンピングやワークショップなどを通して朽木生杉の自然環境を再構築し、人と自然が共存する社会づくりに目指している。
イベントの中心となっている映画「六ヶ所村ラプソディー」は、青森県六ヶ所村で2007年11月から本格的に稼働が予定されている核燃料再処理工場についてのドキュメンタリー。原子力とともに生きる六ヶ所村の人々の葛藤をありのまま映画にしている。期間中に行われる講演会には、この映画に共感した同作の監督を務める鎌仲ひとみさんや「山道アイヌ学校」主宰のアシリ・レラ(山道康子)さんほかが出演する。
主催者は「映画を多くの人たちに見てもらうためにイベントを企画した。映画を見て六ヶ所村で起きている現実を知ってもらい、放射能の恐さ、私たちの暮らしに根付いている原子力について考えてもらいたい。自分の暮らしや現状を見つめ直すきっかけになれば」と話している。
入場料(1日券)は1,500円、高校生以下は無料。バザールは入場無料。開始時間は両日とも9時から。