京都国際マンガミュージアムなど2会場で「文化庁メディア芸術祭」-関西初開催

「ヴィンランド・サガ」幸村誠 ©幸村誠/講談社

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 京都芸術センター(中京区室町蛸薬師下ル)と京都国際マンガミュージアム(烏丸御池上ル)の2会場で9月2日、「文化庁メディア芸術祭 京都展」が始まった。

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 文化庁では、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガなどの優れたメディア芸術作品の顕彰と鑑賞機会の提供を目的とし、1997年から「文化庁メディア芸術祭」を実施している。2002年からは、これらの受賞作品などを幅広く紹介するため、愛知、岐阜、岡山、福岡、福井、徳島、茨城、浜松などを巡回し、展示やシンポジウムを開催している。

 「文化庁メディア芸術祭 京都展」は関西では初めての開催となり、閉校となった小学校の跡地と校舎を活用した施設を会場としている。広報担当の篠原たかこさんは「歴史的な建造物の中で、一見異質で交わりのなさそうなジャンルが緩やかに関係している日本の現代文化を感じていただけたら」と話す。

 京都芸術センターでは、文化庁メディア芸術祭の近年の受賞作品を中心に、最先端のテクノロジーを駆使したインタラクティブアートや大規模なインスタレーションを展示。9月4日には座談会「メディアアート一期一会」も開催。京都国際マンガミュージアムでは「第13回文化庁メディア芸術祭」マンガ部門の受賞作品「ヴィンランド・サガ」「イムリ」「海獣の子供」などの原画などを展示。同4日には「海獣の子供」の作者、五十嵐大介さんのトークショー、翌5日にはゲームクリエーターの宮本茂さんと京都国際マンガミュージアム館長の養老孟司さんによる対談を予定する。「京都芸術センターでは体験型のアート作品を展示している。触って、驚いて、楽しんでいただける作品が目白押しなので、幅広い年齢層の方にお越しいただければ」と篠原さん。

 期間中、両会場で文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に、劇場公開アニメーション、短編アニメーション、アート映像なども上映。短編アニメーションのプログラムでは、パペット(人形)や手描きによる作品を特集し、コンピューターによる映像制作が中心になりつつある今、手で表現することの重要性や魅力を紹介している。スケジュールなどはサイトで確認できる。

 京都芸術センターの開館時間は10時~20時で、入館無料。京都国際マンガミュージアムの開館時間は10時~18時で、入館料は大人=500円、中学生=300円、小学生=100円。

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