京都市内のさまざまな会場で行われる展覧会やイベント全体の連携を図り、ジャンルや世代をまたいで一覧できるイベント「京都藝術」が8月1日、始まった。「ギャラリー0000(オ―フォー)」(下京区麩屋町通五条上ル)、「Antenna」(下京区五条通り堀川東入ル)などが中心となって主催する。
具体的には広報誌「Kyoto Arts file」を発行し、イベントや展覧会の広報活動を行う。期間中、同イベントと連動した「京都ギャラリーツアー」「京都おてら巡りツアー」やトークイベントなどを開催する。
「京都藝術は会場があちこちにあるため『見たら終わり』ではなく、京都の街を移動しながら楽しめるのでは」とオーフォーの緑川雄太郎さん。「京都の街は、ギャラリーが自転車で回れる距離にあってとても『ヘルシー』」とも。
「京都藝術を通じて実現したいのは『場をつなぐ』事」だという。「どうして今までこうしたものが京都になかったのか不思議」(オーフォーの谷口創さんと緑川さん)。「京都藝術はアートの世界の『タウンページ』『ぐるなび』の位置付けと考えてもらえば分かりやすいのでは」と緑川さん。
今回は現代アートが中心となるが、今後は音楽や演劇の分野ともつながっていきたいという。「2011年以降は自転車レンタルの店や宿泊施設など、京都を訪れる観光客の利用を視野に入れた展開を考えている」とも。
今月31日まで。