京都府大山崎町、天王山の南麓に建つ、アサヒグループ大山崎山荘美術館は、関西の実業家・加賀正太郎(1888-1954)の別荘として大正から昭和にかけ建設された英国風山荘の本館「大山崎山荘」と、建築家・安藤忠雄氏設計の「地中の宝石箱」(地中館)・「夢の箱」(山手館)、その他の建物から構成されています。
約5500坪の広大な庭園に囲まれたこの美術館は、四季折々の植物を楽しむことができる場所です。京都駅から電車で約15分、少し足を延ばして、ゆったりとした時間を過ごしませんか。
現在開催中の企画展「美術館で大航海! ~コレクションをたどって世界一周~」とともに、美術館の紅葉をお楽しみください。
※紅葉の見ごろ時期は、例年11月中旬~12月上旬

紅葉深まるアサヒグループ大山崎山荘美術館本館(2023年11月下旬頃撮影)
アサヒグループ大山崎山荘美術館とは
大正から昭和初期にかけ建設された「大山崎山荘」の保存再生・活用を目指し1996年に開館した美術館です。築100 年以上の建築物や美しい庭園が大山崎の景観と一体となった、特別な空間での作品鑑賞を大切にしています。朝日麦酒株式会社(現アサヒグループホールディングス株式会社)初代社長・山本爲三郎が支援した民藝運動にまつわる作品や、印象派の巨匠クロード・モネの傑作《睡蓮》連作などをご覧いただけます。
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山荘建築のためにヨーロッパからとり寄せられたというステンドグラス
どこか懐かしさを感じさせる落ち着いた空間で、非日常な気分を
紅葉が美しい大山崎山荘の景色
紅葉の時期には、庭園の池や登録有形文化財の建物を木々が彩ります。庭園には多くのモミジが植えられており、晩秋には燃えるようなモミジの赤色と、イチョウの黄色のハーモニーが一帯を埋めつくします。自然と名建築の融合も見どころです。
本館2階の喫茶室には、室内席とテラス席があり、テラスからは雄大な眺望を楽しんでいただけます。対岸を望むと男山が、遠くは京都南部から奈良の山々を見ることができます。

本館へつづく流水門も秋の景色に(2023年11月下旬頃撮影)

建築家・安藤忠雄氏設計による展示室「地中の宝石箱」(地中館)とモミジ(2023年11月下旬頃撮影)

2階喫茶室のテラスからは、石清水八幡宮がある男山や、美しい紅葉の風景が望めます(2023年11月下旬頃撮影)
企画展「美術館で大航海! ~コレクションをたどって世界一周~」開催中 ~12月7日(日)まで
2026年で開館30周年を迎えるアサヒグループ大山崎山荘美術館。実は古今東西、さまざまな時代と地域の作品を所蔵しています。日本、朝鮮、中国、中近東、東欧、西欧、アメリカ……本展では、初出品作を含め100件を超える作品を一挙に大公開します。コレクションの大海原へ向かって、時空を超えた旅行に出かけましょう!
喫茶室では、「リーガロイヤルホテル京都」協力のもと、現在開催中の企画展にちなんだ特製スイーツもご用意しておりますので、ご来館の際にはぜひお立ち寄りください。
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ポール・シニャック《ヴェネツィア》1908年(当館蔵)
《イギリス スリップウェア鳥紋鉢》1769年(当館蔵)

企画展特製スイーツ「お茶会への招待」……セイロンの茶葉を使用した、香り高い紅茶のロールケーキです。
企画展特製スイーツ「アラビヤからの風」……中近東で伝統的なお菓子「バスブーサ」をベースに、日本人にも食べやすいようアレンジしました。
アサヒグループ大山崎山荘美術館のコレクション展示 クロード・モネ《睡蓮》連作
建築家・安藤忠雄氏が設計した展示室「地中の宝石箱」(地中館)では、クロード・モネ《睡蓮》連作を常設展示しています。

「地中の宝石箱」(地中館) 展示室に向かう階段

円柱型の展示空間に並ぶクロード・モネ《睡蓮》連作 ※展示作品は展覧会によって異なります
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