リリース発行企業:エムケイホールディングス株式会社
モビリティプラットフォームスタートアップの株式会社スタジオガリレイ(本社:韓国 龍仁市、代表:キム・ ヒョンミョン、以下「スタジオガリレイ」という)とMKグループのエムケイ観光バス株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:金本達也、以下「MK観光バス」という)は、日本国内でオンデマンド型公共交通 (※韓国ではDRT:DEMAND RESPONSIVE TRANSIT デマンド型交通という)事業協力のための業務提携(MOU)を締結しました。MKグループのMKタクシーは京都・大阪・東京など9都市でタクシー・ハイヤー事業を行っており、MK観光バスは京都、大阪、神戸、愛知で観光バス事業や関西を中心に全国で自治体、企業、大学等のバスの運行管理事業など手がけています。
この度の業務提携を通じて、MK観光バスとスタジオガリレイは、日本国内のオンデマンド型公共交通サービス導入に向けたビジネス協力を本格的に推進します。 両社は(1)データ共有と分析、(2)運営シミュレーション、(3)サービス設計と導入など様々な分野で協力します。
MK観光バスは、日本国内でのオンデマンド型公共交通事業の最適なパートナーを探すため、国内外の複数のプラットフォーム企業と議論を進め、その過程でスタジオガリレイの技術力と運営能力を高く評価して業務提携先として決定しました。両社は日本でオンデマンド型公共交通モデル事業をローンチするため、具体的な事業準備を進めており、日本国内のオンデマンド型公共交通サービスの可能性を検証し、2026年度中に日本で第一号の事業を開始することを目指しています。スタジオガリレイの日本法人との業務提携はMK観光バスが初めてです。
2025年1月22日、業務提携締結式の様子。京都のMK観光バス本社にて。キム・ヒョンミン代表(左)、金本達也社長(右)。
韓国の複数の地方都市で実績あるスタジオガリレイ2024年にはタイのチェンマイでも開始
スタジオガリレイは独自開発したAIベースの需要応答型モビリティ統合プラットフォームソリューションである「TAMOS(Transit Analysis and Mobility Optimization System)」を 基盤としてDRTプラットフォームサービス「バロDRT」を運営しています。2022年に初の実証事業を行うと、韓国国内外で公共交通機関型、観光型、自動運転型DRTサービスのローンチに成功。地域の交通事業者と組んで30都市で117台のDRT車両を運行するなどし事業領域を拡大してきました。
特に韓国の清州市(チョンジュ市)で運営している「チョンジュ コールバス」は、単一自治体基準でアジア最大規模の事業で、全国自治体のベンチマーキングの対象になっています。チョンジュコールバス導入以後、利用者の次に運行するバスまでの平均待ち時間が既存84.5分から18.5分に78%減少し、これによって一日の平均利用数が188%増加するなど地方都市の公共交通サービス水準を大きく改善しました。
優れたプラットフォーム技術と豊富なサービス運営経験が評価され、スタジオガリレイは2024年にタイのチェンマイでパイロットテスト運行を開始しました。韓国DRTプラットフォーム企業の中で初めての海外市場進出です。チェンマイ観光DRTは6台のDRT車両を導入し、現地の空港、ホテル、観光地など33カ所の停留所を対象に移動サービスを提供し、観光DRT領域でも優れた成果を出しています。
スタジオガリレイは今後、日本市場への進出と共に、グローバルDRT市場への拡大に本格的に乗り出す計画であり、韓国国内では民間部門のB2BやB2C型DRTサービスをさらに拡大する予定です。
受賞歴
・2024国土交通技術大展 優秀創業者表彰(2024年5月16日)
・中小ベンチャー企業部長官賞表彰(2022年12月15日)
・韓国安全管理公団賞表彰(2022年9月28日)
スタジオガリレイ、キム・ヒョンミョン代表コメント
「日本を代表するモビリティ企業であるMK観光バスと協力できて非常に嬉しく思う。緊密に協力してMK観光バスの日本国内DRTサービスの普及に最善を尽くして支援したい。今後もグローバルモビリティ産業を先導する企業に成長するために、持続的な研究開発と協力を続けながら、より多くの地域と利用者に革新的な移動サービスを提供していきたい」
スタジオガリレイの会社概要
商号 : 株式会社スタジオガリレイ
代表者 : キム・ヒョンミョン
設立年 : 2019年
本社所在地 : 京畿道龍仁市水枝区新水路767 盆唐スジユタワーA棟1001号
従業員数 : 60人(2025.3.1.基準)
年間売上 : 79.1億ウォン(2024年基準、8億1千万円、2025.3.26レート)
事業内容 : 位置基盤サービス、S/Wソリューション開発および販売、国土開発コンサルティング、学術研究サービス等
ホームページ : https://www.studiog.kr/
MK観光バス、金本社長コメント
MK観光バスは、日本の交通過疎地域における諸問題に対して様々な提案を行い、地域活性化と地域発展への貢献に努力し、その知見を蓄積しアジアを含む世界へと事業を拡大することを目指します。この度スタジオガリレイ様という素晴らしいのパートナーと業務提携を結ぶことが出来ました。弊社はスタジオガリレイ様と共に世界の地域ごとの課題に合わせたカスタマイズを通じて国境を超えた交通システムを構築し、安全で円滑な人々の移動を実現することで、インターナショナルモビリティ企業として成長することを目指します。
MK観光バスの会社概要
商号:エムケイ観光バス株式会社
代表者:代表取締役社長 金本達也
設立年:1999年
本社所在地:京都府京都市南区上鳥羽北花名町1-1
従業員数:509名
年商:49億円(2024年度)
事業内容:貸切バス、定期送迎バス、運行管理請負業(バス・役員車)、乗合バス他
車両台数:153台
ホームページ:https://www.mk-bus.com/
<MKグループ>
全国9都市で運行するハートのマークのMKタクシーを中心にハイヤー、観光バス、運行管理事業、レンタカー、ガソリンスタンド、アミューズメント等を運営する企業グループ。質の高い接客サービスとハイグレード車両で国内外から評価される。2030年までに全車ZEV(Zero Emission Vehicle)化を掲げる。グループ従業員総数約5,000人、グループ売上高500億円。エムケイホールディングスグループ、MK西日本グループ、東京エムケイ株式会社の3グループで経営。
エムケイホールディングスグループはエムケイホールディングス株式会社が持株会社となり傘下にはエムケイ株式会社、滋賀エムケイ株式会社、名古屋エムケイ株式会社、札幌エムケイ株式会社、エムケイ石油株式会社、エムケイ観光バス株式会社、ベストバリューエネルギー株式会社がある。MK西日本グループは大阪エムケイ株式会社、神戸エムケイ株式会社、関空エムケイ株式会社、福岡エムケイ株式会社、沖縄エムケイ株式会社からなる。
【本件についての報道機関からの問合せ先】
エムケイ観光バス株式会社 企画総務部 電話075-681-8540
エムケイホールディングス株式会社 経営企画部 電話075-555-3186
株式会社スタジオガリレイ
担当部署:イノベーション戦略室グローバル新事業戦略チーム
シン ホ ソン研究員
HP +82-10-7360-9872 Mail hosung.shin@varodrt.com
ヒョン キョンヒ 責任研究員
HP +82-10-2477-7118 Mail kyunghee.hyun@varodrt.com